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京都コンピュータ学院、Android携帯電話で動く4足歩行ロボットなど 卒業研究作品など優秀作品を発表 KCG AWARDS 2011 [研究・開発]

京都コンピュータ学院が毎年開催している学生による卒業研究作品の発表会「KCG AWARDS」が、2011年2月20日、京都市南区の同駅前校で開かれ、事前に選ばれた6作品のプレゼンテーションが行われ、優秀賞にAR(拡張現実)技術を用いたゲーム「ぼくの犬」を開発した情報学科のチームが選ばれた。ロボットや電子工作などと関係が深い情報工学科からは2チームが出場し、Android携帯電話で動く4足歩行ロボットと独自に開発したWireless Home Area Network(WiHAN)インフラを紹介した。


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 今回、プレゼンテーションに臨んだのは2月4日、7日に行われた卒業研究発表会で選ばれた6件の優秀作品。
 情報工学科の学生によるAndroid携帯電話で動く4足歩行ロボットは、Android携帯電話の自作アプリで操作できるのが特徴。バランスよく安定して歩くことができるクロール歩容(4足のうち3足を順に後に送る事で進む歩行形態)を採用した。
 サーボモーターの制御信号をハードウェア記述言語のVHDLを用いてFPGA(Field Programmable Gate Array=プログラミングすることができるLSI)で作成し、モーター動作角度のデータをマイコンから受け取り、動作モーションの追加や調整をマイコン側で行えるようにしている。




Android携帯電話で動く4足歩行ロボットのプレゼンテーション


 また、Wireless Home Area Network(WiHAN)インフラは、家電品などを接続する無線ネットワークインフラ。家電品をセンサーやネットワークに接続して有効利用することができるという。
 これを用いることによって照明、空調など家電品の統括コントロールが可能になるほか、配線工事をしなくても検知システムを配置するだけで防犯や火災のモニタリングなどのセキュリティシステムとしての応用、高齢者や子どもの見守りなど家庭内の状況モニタリングが可能になる。
 安定した通信環境が、生活の利便性を高めエネルギー利用の効率化にも役立てられるという。



Wireless Home Area Network(WiHAN)インフラのプレゼンテーション


◆優秀賞に選ばれた「ぼくの犬」は、ARの技術を使ってマーカーだけで入力を行うARゲーム。マウスやキーボード、コントローラーなどのインターフェースを使わずに、マーカーだけですべての処理を行えるという。

 このほか、Wiiリモコンを使い実際に刀を振っているかのような操作のアクションゲーム「斬撃サバイバル」、物理法則と迫力のあるゲーム画面を提供するゲームエンジン「GLability」、介護老人ホームでの入所者の深夜徘徊を検知するための装置「徘徊検知センサー<GAIA>」


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◆KCG AWARDS 2011の会場外ではプレゼンテーションの機会は与えられなかったが、学生が開発、制作した様々な作品が展示されていた。
 その中にはカメラを搭載した4WS走行するカメラ搭載遠隔操作ロボット = 写真・上 = も出品されていた。市販のラジコンカーのシャーシ・駆動部を利用している。



[KCG AWARDS 2011]
http://kcg.edu/awards/index.html




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