拡張できるホビー用ロボット RB300/RB2000 [ロボット]
◆「ロボットは家電量販店でも販売されるようになりました」
ロボット開発のベンチャー、ヴイストン(大阪市此花区)の大和信夫
社長は、10月17日、大阪市内で行われた、日本遠隔制御(JR、東大阪市、
久山昇ニ社長)と共同開発した上位機種へ拡張できる2足歩行ロボット
キット「RB300」「RB2000」の発表会の席上、このように話していまし
た。
「RB300」は、ロボットを始めて作るという入門クラス向けの3軸の
2足歩行ロボット。ロボットの基礎が学べるというもの。
一方の「RB2000」は、前後転のほか側転、大車輪や逆上がりの鉄棒技
など運動や、標準装備されたスピーカーから音声出力ができます。
またPCとUSB接続したり無線コントローラーで操作させることもでき、
音声出力と同時に実施させることで、ロボットバンドのように音楽演奏
も可能です。
音声はあらかじめ30種がCPUに記録されていますが、効果音などを外
部から取り入れることもできるといいます。
最大の特徴は「RB300」「RB2000」に高い拡張機能を持たせた新型
CPU(ヴイストン製)を採用したことです。
これによってアップグレードキットを用いると、RB300はRB2000に、
RB2000はさらに上位のRB2500へとアップグレードできるといいます。
これから発売されるアップグレードキットには、最大23軸まで軸数を
追加できる拡張パーツが用意されるそうです。
◆ところでJRは、ラジコン用の電子制御機器を得意としています。今回
の共同開発ではロボットの関節部分にあたるサーボモーターなどの開発
を担当しています。
また得意のコントローラーも提供できるとしています。
一方、ヴイストンはCPUボードやロボットのボディなどの開発を担当
したといいます。
価格(税込み)はRB300が2万9400円、RB2000は7万9800円です。
「1年前までは10万円を切るのが開発のテーマでした」(久山社長)
が、それと比べるとかなりの低価格を実現できたことになります。
ところで販売ルートですが、2003年当時は研究者や教育市場向けに個
別に販売されていましたが、05年あたりから各地に見られるようになっ
てきたロボットショップでも販売されるようになっています。
そして今回の2機種は、そうしたルートに加えて新たに家電量販店な
どを加えている点が目新しいところです。
ヴイストンの大和社長は「流通ルートの多様化はユーザーの拡大につ
ながる」としており、年間5000台(RB300は3000台、RB2000は2000台)
の販売も夢ではないとしています。
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