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15年ぶりに復活したマイクロマウス委員会関西支部 記念競技大会を開催 名工大の加藤さんがクラシックとハーフサイズの両競技で1位 [マイクロマウス]

◆格子状の迷路をネズミのような小さなロボットが素早く走ってゴールを目指すマイクロマウス競技会。それの関西支部が15年ぶりに復活したのを記念した競技大会が、2010年5月29日、奈良県生駒市の奈良先端科学技術大学院大学の ゲストハウス「せんたん」で開かれた。マイクロマウスクラシック競技とマイクロマウス(ハーフサイズ)競技の両方で優勝した加藤雄資(名古屋工業大学)さんには、11月20、21日に開催される全国大会のシード権が渡された。

マイクロマウス競技会.jpg
マイクロマウスの走行に全員が注目


コースを走るマイクロマウス.jpg













 マイクロマウス競技は、ロボット(マイクロマウス)が迷路をスタートからゴールまで、最短の通過時間を競うものだ。ロボットは7分間の持ち時間で5回までを走行できる。その中で走行時間を競う。

 マイクロマウスは、モータと歯車、車輪で走行し、センサやマイクロコンピューター、バッテリーなどが搭載されており、最先端の技術が詰め込まれている。
 日本で競技が始まったのは1980年からで、ロボットの競技大会としては草分け的存在と言われている。これを運営しているのは、財団法人ニューテクノロジー振興財団( http://www.ntf.or.jp/ )が中心になっている。

 全国各地に支部があって、そこでは社会人から大学生、専門学校生などがマイクロマウスの改良や技術の向上につとめている。

中村支部長.jpg 関西支部はかつて大阪科学技術センターに置かれ、支部主催の関西大会も催されていた。しかし、1995年の阪神淡路大震災の混乱で途絶えてしまい、関西支部も存在があやふやになっていたという。

 そこで昨年末、奈良先端科学技術大学院大学と京都コンピュータ学院の教員と学生が中心になって復活させ、再スタートを切った。

 支部長に選ばれた奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科の中村文一助教= 写真 =らは、昔の支部運営に関する資料もない中、手探りでようやく大阪、京都、奈良などの関西の学生と社会人が参加して、記念競技大会を開催できるようになった。

 記念競技大会では、マイクロマウスクラシック競技とマイクロマウス(ハーフサイズ)競技に分かれて行われた。
 迷路は厚さ6mm、高さ25mmの壁で区切られた1区画90mmのサイズ。その中を走るマイクロマウスは、縦横125mm以内と定められている。
 マイクロマウス(ハーフサイズ)競技は、全てのサイズが2分の1にスケールダウンしており、迷路の面積は従来の4分の1、マイクロマウスの体積は8分の1だ。

復活大会の参加者たち.jpg
関西支部復活記念大会の参加者たち
優勝した加藤さん.jpg
2クラスで優勝した名工大の加藤さん

 13台のマイクロマウスが出場して行われたマイクロマウスクラシック競技では、名古屋工業大学の加藤雄資さんの「Tetra」が優勝し、2位には中島史敬さんの「雪風・改」、3位には京都大学機械研究会の小島宏一さんの「こじまうす 5」が入った。
 また宇都宮正和さんの「虹孔雀」と鱒渕祥司さんの「ぷーちん太郎」、そして3台のマイクロマウスが参加した京都コンピュータ学院洛北校制御通信部に特別賞が渡された。

 マイクロマウス(ハーフサイズ)競技では、名工大の加藤雄資さんの「Bee」が優勝し、2クラスを制覇した。2位は小峰直樹さんの「ロング11号機」、3位は宇都宮正和さんの「black-eye 改」が獲得。特別賞には京都大学機械研究会の小島宏一さんの「こじまうす 6」が選ばれた。

 また2010年7月31日には、マイクロマウス関西支部中部初心者大会直前試走会を京都市左京区の京都コンピュータ学院洛北校にある制御通信部(CINCS)部室で行う予定だ。

 復活記念大会に出席していた財団法人ニューテクノロジー振興財団の田代泰典常務理事は「京都大学、京都コンピュータ学院、奈良先端科学技術大学院大学らのグループの努力があって復活が実現できた。それら技術面での核になる学校にはマイクロマウスのキャリアとノウハウがあり、全国大会へ向けて頑張っていただきたい」と話していました。



[マイクロマウス委員会関西支部]
http://sclab.naist.jp/micromouse/wiki/index.php/





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