しなやか歩行の女性ロボット開発 イベントなどに 京大ベンチャー・ロボガレージ

◆京都大学ベンチャーのロボガレージ(京都市左京区、高橋智隆代表)が、腰を
くねらせてしなやかな歩き方をする女性型ロボット「ＦＴ（エフティ）」を開
発しました。

美しい女性型ロボットの「ＦＴ」

　今までのロボットは外観や動きなどあらゆる面が男性的でした。ところがＦ
Ｔは、ボディシルエットや歩行する姿などすべてに女性らしさを再現していま
す。
　それ実現するためにＦＴは、小型CPUボードと超小型モーターを採用したり、
ジャイロセンサーを２基搭載するなどして、女性特有の体型の細身で重心が高
くても安定した動きができるようにしています。

　歩き方は鉄人28号ロボット２号機に採用した「SHIN-Walk」という技術をさ
らに発展させて、軸足のひざを伸ばしたモデル歩きなど３種類の動作ができる
ようにしています。

　また部品の配置を工夫したり脚を内またにするなどして女性らしい体形を実
現しました。ファッションモデルの動きを参考にしたそうです。ボディの色調
もモノトーンにして女性的なロボットに仕上げています。

　大きさは、高さ35cmの６頭身で、重さ800g、自由度（可動部）は23（脚部
12、胴体１、腕部８、頭部２）カ所。素材はカーボンファイバーとプラスチッ
ク。製作期間は１年１カ月、製作費は数100万円。

開発者の高橋さんと「ＦＴ」。
右は同氏が2004年に開発した「クロイノ」。男性型ロボットの典型。

◆ＦＴの開発のきっかけとなったのは高橋さんが、米・玩具メーカーと商談中
に相手から飛び出した一言でした。
　「女性型の人形を動かせないか」
　バランスが悪くなるなどから、その場では無理だと答えた高橋さんでしたが、
「人間社会で女性が活躍するのと同様にロボットも女性の存在が必要になる」
と考えて、姿が美しく、動きも美しいロボットの製作に挑戦したといいます。

　残念ながらＦＴは、当面販売の予定はないそうです。開発に協力したヴィス
トンの大和信夫社長は「これからビジネスモデルを考えていく」とし、イベン
トを通じて披露していくことになっています。

◆ＦＴのしなやかな姿と動きは、携帯電話iモード公式サイト「ロボガレージ
JACK」で動画で見ることが出来ます。
　アクセスは次の通りです。
［FOMA］
iメニューリスト→iモーション/Vライブ→趣味/エンターテイメント→ロボガ
レージJACK

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by Jeaapek (2019-01-14 13:45)